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三陸の海は釣り天国


三陸(陸前・陸中・陸奥)沖合は、親潮の寒流と黒潮の暖流、
津軽海峡の三海流が混じり合う魚族の宝庫として知られている。

「リアス式海岸」といわれる入り込んだ入り江が多い湾では
カキ、ホタテ、ホヤ、ワカメなどの養殖も盛んだ。
また、北部には雄大な断崖や岩礁が連なり、「海のアルプス」とも呼ばれ、
「陸中海岸国立公園」に指定されている。


そんな変化に富んだ三陸の海は釣り人にとって、まさに魅力ある釣り天国なのだ。
岩場での磯釣りから養殖棚まわりの船釣り。沖でのトローリングや深海釣りに、
防波堤の投げ釣り、ルアー釣りなど様々な釣りを年中楽しむこができる。



その中で最も人気があるのは、根漁のカレイ、ヒラメ、アイナメなどの船釣りだろう。
防波堤や磯からの投げ釣り、ルアーでは根漁以外に
サバ、スズキ、イカなどを釣る家族連れの姿も防波堤でよく見かける。
冬場、根強い人気があるのはマダラやメヌケなどを狙う深海釣りだ。



今年は春から天候不順で気温の低い日が続き、海釣りは不調という話が伝わっていた。
それでも5月中旬、仲間五人と出掛けた。場所は釜石市の尾崎白浜。
曇天で肌寒いが、風は吹いてない。手始めは近場の養殖棚まわり。



いいぞ。船頭の掛け声で、いっせいに仕掛けが海中に落とされた。
この瞬間、何時もわくわくしてしまう。来た!早くも背後で声が上がった。
のぞくと、青い海面を割ってマコガレイが水しぶきを上げた。



ぽつり、ぽつりとカレイが釣れ出した。大型のアイナメにおーと皆がどよめく。
カジカがダブルで釣れて、がっかりする仲間もいた。
ククッ、ククッと竿が引きこまれ、ようやくぼくにもマコガレイが掛かった。



雲が晴れて、明るい日差しが降り注いできた。いい釣り日和になりそうだ。

記/村田 久