すてきなもの

人をむすぶ福祉食器「てまる」

土曜日, 8月 28th, 2010


陶磁器、木、ガラスと素材にかかわらず器が好きで、日々の暮らしの中で楽しんでいます。
毎日使う器は、見た目の美しさだけでなく、使いやすさ、丈夫さなども重要なポイントですよね。
そんな「使い心地の良い器」を福祉の現場にも……という想いから、岩手県工業技術センターと県内の手仕事作家たちが共同で、高齢者や障がい者を主な対象とした器を作ったと聞き、その発表展示会に行ってきました。


この器の名前は「てまる」。そこには、使い手や作り手、高齢者、障がい者、子供、家族などたくさんの人の「手」が「輪(まる)」となってつながり、「人と人」「人と社会」の結びとなってほしいという願いが込められています。
作り手は、磁器工房「陶來」(滝沢村)の大沢和義さん、木と漆の工房「東北巧芸舎」(滝沢村)の佐藤勲さん、大野木工房「みのり工房」(洋野町大野)の林郷亨さんの3人。「てまる」シリーズの第一弾商品として大沢さんは飯碗や鉢、皿などを、スプーンを、林郷さんは汁椀や飯椀を作っています。


これらのお碗には、持ちやすいよう指のかかりを付けたり、スプーンですくった時にスプーンに食べ物がのりやすいよう縁に返しを付けたり、スプーンは持ちやすくすくいやすい角度のカーブをつけたりと、いろいろな工夫がほどこされています。
また、軽い、口にふれた時にあたたかみがある、丈夫である、といった素材の持ち味を生かしている点も特徴です。
一方で、食事という時間や空間を楽しめるよう、それぞれの作家たちが作る一般向けの商品同様、見た目の美しさや質感へのこだわりも。


これらの器は9月30日まで、盛岡市内の「光原社可否館」 「キッチンたくま」 「COFFEE&CRAFTけたる」で試用されるとか。
また9月中旬オープン予定の「道具屋」でも販売されます。
興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

●問い合わせ
岩手県工業技術センター 企画デザイン部
電話019-635-1115(代)

道具屋
盛岡市青山1丁目19-54

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啄木&賢治の世界を表現した、手漉き和紙の絵はがき

木曜日, 4月 8th, 2010

前回浅沼醤油店のエゴマ商品を紹介しましたが、実は同社の名刺も、エゴマ商品に負けず劣らずとてもステキなんです。

写真のように牛乳パックを再利用して作った手漉き和紙なんですが、なんとこれに同社の醤油の搾りかすが加えられているとのこと! その証拠に、鼻に近づけるとなんともいえないもろみの香りが鼻孔をくすぐります。
この名刺を作っているのは、市内のNPO法人「You-Me(ゆめ)ゆいっこ」。障害者の自立を支援している作業所です。

2008年のいわて特産品コンクールで浅沼醤油店の「荏胡麻醤油」が岩手県市長会会長賞を受賞した際に、同法人も同じ賞を受賞したのが縁で作ってもらったとのこと。

その時の「You-Meゆいっこ」の受賞商品が、写真の絵ハガキです。
牛乳パックを使った手漉き和紙に、石川啄木や宮沢賢治の短歌・詩と、それをイメージさせるような写真を印刷したもの。手漉き和紙ならではの質感に、どこか寂しげな、あるいはどこか力強い詩や短歌がうまく組み合わせられて、不思議な雰囲気を醸し出しています。
絵ハガキの絵柄は、啄木が67種類、賢治が88種類。たくさんあるのでいろいろ揃えておき、その時の気分や季節、相手に応じて出してみたくなります。
HPからも購入できるほか、市内中ノ橋通にある「啄木・賢治青春館」にも一部が置いてあります。

You-Meゆいっこ
電話019-635-3828

盛岡生まれの箏

水曜日, 2月 3rd, 2010

寒い冬は家にこもりがち…という方、盛岡生まれの箏「和音(かずね)」の演奏を体験してみませんか。

「和音」は、市内在住で元高校教師で邦楽愛好家の方が「学校でも購入しやすく扱いやすい箏がほしい」と考えて発案し、平成12年に市内の岩手木工センターが開発・発売した小型の箏です。

伝統の箏の演奏家も違和感なく使えるよう幅は伝統の箏と同じですが、長さはその半分で、自分で簡単に糸締めや交換・調弦ができるような構造になっているのが特徴です。
実際「和音」の長さは約90㎝、重さは約2・5㎏という小型で持ち運びしやすいうえ、伝統の箏と同じように木目や音色にこだわってつくられているので、評判は全国各地に広がり、販売数も伸びているのだとか。

市内や近郊では演奏教室(レッスン)もいくつか開催されており、先月からは鉈屋町の町家で体験教室が始まりました。
名前にふさわしい雅な和音が流れていますよ。

●和音教室「澄英会