すてきなもの

没後100年の石川啄木原作の絵本

水曜日, 2月 29th, 2012

今年は歌人・石川啄木の没後100年。
故郷の玉山区にある「石川啄木記念館」では様々な催し物が企画されているようです。
そんな記念館に出かけた際、とてもすてきな絵本を見つけました。
タイトルは「サルと人と森」。
森に入ってきた人間に、サルが「人が生き延びるためには、自然に謙虚でなければいけない」と諭す物語で、現代を生きる私たちに様々なメッセージを投げかけてくれます。

実はこの原作は、石川啄木が約100年以上前に書いたエッセイ「一握の砂」の中の「林中の譚(たん)」。
彼の先見の明に感動した同記念館学芸員・山本玲子さんが現代文に訳し、多摩美術大学出身の鷲見春佳さんが絵を描き、NPO法人森びとプロジェクト委員会が3年前に発行した本です。

未来を担う子供たちにもぜひ読んでもらいたいと思い、購入しました。
記念館で販売されていますので、興味のある方は手にとってみてください。

財団法人 石川啄木記念館 http://www.takuboku.com/
盛岡市玉山区渋民字渋民9
電話019-683-2315

「豆」さんで、工房蟻さんらの作品展「豆な手しごと展」開催中

木曜日, 7月 21st, 2011

オリジナルのウェディングドレスや広告撮影用の衣装・小物を作っている工房蟻さん。
最近は一般向けに麻やコットン、ウールなどで作るチュニックやバック、帽子も人気で、実は私もファンの一人。展示販売会があると聞けば出かけ、デニムを使ったバブーシュや裂き織りとのコラボバックなどをちょこちょこ購入してきました。

写真のようなテンガロンハットも、オリジナルで作っていただいたんですよ。赤のラインとひもがアクセントになっていて、とっても気に入ってます。
そんな蟻さんが、裂き織りでコラボしている「ハックの家」のほか数人の作家さんたちと共同で展示販売会を開催していると聞き、会場の「ギャラリーwith喫茶 豆」に行ってきました。「豆」さんが会場なので、その名も「豆な手しごと展」です。

「豆」さんは外観も室内も、オーナーの方のセンスの良さが感じられる素敵なスペース。奥の和室がギャラリーになっていますが、客席の窓際や壁際にも陶磁器やビーズのアクセサリーなどが展示されていて、器好き・アクセサリー好きには楽しい空間になっています。もちろん、喫茶スペースとしても居心地が良く、時間を忘れてゆっくりできそう。住宅街の立地で平日なのに、たくさんの女性のお客様がいらっしゃったのも納得です。
お目当ての「豆な手しごと展」では、蟻さんの「さき織り、リメイク生地を使った布小物」、ハックの家の「花咲き織り」のほか、木村牧子さんの「ミシンの刺し子による洋服・小物」、吉田浩子さんの「ガラスの器」、岩手県立盛岡峰南高等支援学校の「裂き織り、木工品、窯芸」が展示されていました。どれも「手しごと」ならではのぬくもりと作家さんの個性が感じられる作品ばかり。24日(日)まで開催中ですので、興味のある方はどうぞ。

ギャラリーwith喫茶 豆
紫波郡矢巾町又兵エ新田5-162-1
電話019-698-2859


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器好き、日本酒好きにおすすめ「酒と器の酔木金土展」

木曜日, 5月 26th, 2011

山菜がおいしい季節ですね。
ふだん日本酒はあまり飲まない私ですが、山菜が食卓に並ぶ時には、日本酒が欲しくなります。
そんな食卓を彩るのが、色も形も素材もさまざまな酒器。いま材木町の「ギャラリー純朴家具」では「酒と器の酔木金土展」が開催されています。

これは、昨年から2月末に開催している「酒と肴の器 百選百様」展の実行委員メンバーが新たに始めた企画展。
家族や友人など大好きな人たちと、おいしいお酒と料理が並ぶ食卓を囲む「ふつうの暮らし」をお届けしたい、そのために「使って楽しい器」を提案したいという想いが背景にあります。
具体的には、出品作家(毎回10名くらい)を数名ずつ入れ替えながら、毎月酒の肴を意識した旬の食材をテーマに月末に開催し、金曜日はテーマの肴と日本酒で小さな宴を開催するとか。ちなみに今月は、「筍」がテーマです。
陶器、磁器、漆器の酒器はそれぞれ形やデザインなどがさまざまで、中には和紙で成型したものに漆をぬった独創的なものもあります。

また、酒器だけを100種類作ることを目標にして漆器の酒器をつくっている人、自他ともに認める「呑んべえ」で「日本酒をおいしく飲める酒器」をつくっている人など、作家も個性豊かのよう。
事務局をつとめる株式会社わしの尾の常務・工藤朋さんは、日本酒の作り手らしく、「飲み口が薄いものが多いので、日本酒がくっと飲みやすいんですよ」と話します。
一方、会場には酒器だけでなく、今月のテーマの肴・筍を盛り付けるのにうってつけの長皿や、思わずつまみを盛りたくなる小鉢、テーブルの上にあると和みそうなブックエンドなども。
展示されているものはすべて手にとることができる点も、器好きにはうれしいですね。

◎酒と器の酔木金土展
5月25日(酔)~28日(土)10:00~18:00
会場/ギャラリー純木家具 盛岡市材木町8-26 電話019-624-4323
主催/酔木金土本舗
ホームページ:酒と器の酔木金土展

ギャラリー純木家具

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「旧暦の雛祭り」の雛人形が一部公開されます

金曜日, 4月 1st, 2011

地震後各地で「自粛」ムードが広がる中、明日・明後日開催予定だった「盛岡町家の旧暦の雛祭り」も、残念ながら地震直後に中止が決まりました。まだ余震が多かったこと、物流の見通しが立たなかったことなどが理由です。
が、すでに準備をしていた仙北町の金沢邸や、新暦の3月3日から雛人形を飾っていた一部の町家では、「せっかく飾ったのだから」と、予定どおり明日・明後日の2日間に雛人形を一般公開してくれることになりました。

町家の一軒「旧八百倉」では、立派な七段飾りの雛人形と、男びな女びなが飾られています。また、盛岡ブランドショップで、カフェスペースもあるこの「旧八百倉」では、盛岡ブランドに認定された「繁田園・抹茶入り玄米茶ひとめぼれ」を使ったシフォンケーキなどが味わえます。
他に雛人形を公開している町家は、「大慈清水御休み処」と「町家サロンピッピ」の2軒。
金沢邸では古びなが展示されるほか、市内の和小物ショップ「小袖」の出張販売(売上げの一部は義援金に回されるとか)もあり、雛人形を含めた「和」の世界が楽しめます。
4軒をハシゴしながら、雛人形で心あたたまる時間を過ごしませんか。

【公開時間】
10:00~16:00

【公開会場】
仙北町 金沢邸(盛岡信用金庫 仙北町支店裏)

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鉈屋町 旧八百倉

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大慈清水御休み処

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町家サロンピッピ

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岩手が誇る特産品「ホームスパン」の季節です

水曜日, 11月 17th, 2010

盛岡では昨日初雪を観測しました。
前回紅葉の話題をご紹介しましたが、あっという間に冬がやってきますね。
私は寒さが苦手なので防寒対策には気を付けていますが、中でも重宝しているのが、マフラーです。首まわりをあたためているか、そうでないかで、寒さの感じ方もずいぶん違うような気がします。

さて、盛岡でマフラーといえば、ホームスパンでしょう。これは「家(ホーム)」で「紡ぐ(スパン)」という意味の、手織りの毛織物のことです。
イギリスのスコットランドで生まれたもので、綿羊の飼育とともに日本に伝わりましたが、今では紡ぎから織りまで一連の作業を継承している人や工房はごくわずかとか。そんな中で岩手、特に盛岡には比較的伝承している人や工房が多く、いまでは岩手や盛岡の特産品の一つとして知られています。
糸から手紡ぎして手織りするホームスパンは、想像以上に手間と時間がかかるため、市販の大量生産品と比べると高価なもの。
でもその分、手紡ぎ・手織りならではのあたたかさや風合い、軽さが楽しめ、一度使ったら手放せないほど。また、「一生もの」どころか、次の世代にも残すことができるほど上質な逸品なのです。

写真は、昭和45年創業の市内の「蟻川工房」の商品。先日滝沢村の岩井澤家ギャラリーで開催された「手仕事逸品の会」にて、展示販売されていたものです。
ホームスパンの商品は、今でこそマフラーや大判ストールが多いですが、もともとは服地やコート地が中心でした。ホームスパンならではのあたたかさや軽さは、ジャケットやコートに仕立てて着ると、一番実感できるような気がします。
「蟻川工房」の商品は、市内材木町の「光原社」などでも購入できますが、青山町にある工房に行けば、糸を見ながら好きな色・大きさ・長さなどを指定して自分だけのホームスパンを手に入れることも可能。
実は私も、自分へのご褒美に、近々ストールを織ってもらおうともくろんでいます。
それをまとった自分の姿を想像するだけで、心が躍り、胸のあたりがほんわかあたたかくなります。

●蟻川工房
盛岡市青山4丁目42-7
電話019-645-4225


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