高機能消防指令センターが完成 広域防災の新たな拠点に

 久慈広域連合消防本部(松野下冨則消防長)の高機能消防指令センター完成に伴う竣工式は3月21日、久慈市防災センターで行われ、関係者はより安心な町づくりに向けた先進的設備の完成を祝いました。

 経年による施設の老朽化と、東日本大震災による津波被害を受けた野田分署の被災状況を考慮し、国の消防防災施設災害復旧費補助金を活用し施工。関係者によるテープカット後同連合長にあたる山内隆文久慈市長が、119番の受信を確認しシステムを起動。モニターに防災指令に関わるあらゆる情報が表示されると、指令センターが本格的に運用されました。

 指令センターには4台の大型表示盤を始め最新システムが導入。固定、携帯ともに電話による通報者の位置情報を割り出すことで、出動時間の短縮を図る「統合型位置情報通知装置」のほか、視覚、聴覚障がい者に対応したファックス・メールによる119番受信などが整備されました。東日本大震災を例に、大規模災害時にはシステムレイアウトの変更も可能となっています。

 山内市長(連合長)は「この施設は災害対応など事案が解決するまでの指令管制に重要な拠点。最新システムのもと更なる防災体制の強化に務める」と最新鋭のシステム導入に決意を新たにしました。


「ありがとう」そして「さようなら」 戸呂町小が閉校


 来春、山形小学校へ統合する市立戸呂町(へろまち)小学校(山本顕校長、児童15人)は3月18日、閉校式典と思い出を語る会を開催し、長きにわたる同校の歴史に幕を下ろしました。

 同校の卒業生や地域住民、旧職員らが来場。山本校長は「地域全体で子育てすることを実感した。学校が無くなっても思い出は永遠に残ることだろう」と地域住民の協力に改めて感謝しました。

 全校児童15人がステージに登壇。つつじの植樹、戸呂町神楽の伝承活動など楽しかった学校行事を振り返るとともに「先生や地域の皆さんのおかげで私たちは大きくなりました。戸呂町小の児童だったことを誇りに新しい明日へ旅立ちます。ありがとう、さようなら戸呂町小」と幕を閉じる学校へ別れの言葉を語りました。

 同校卒業生の間澤ツギさんは「登下校の『おはよう、おかえり』という会話がなくなるだけで地域にとっては寂しいこと。児童には新たな学び舎で新しい友達と元気に過ごしてほしい」と目を潤ませていました。

 戸呂町小は荷軽部小とともに来春、山形小へ統合されます。


「通学利用うれしい」JR八戸線が運転再開


 津波被害を受け一部区間で運転を見合わせていたJR八戸線は3月17日、約1年ぶりとなる全線運転再開となりました。

 正午過ぎ、久慈駅に降り立つ乗客を出迎えようと約100人の地域住民らが来場。地元団体による歓迎の和太鼓が鳴り響くなか、多くの乗客を乗せた「リゾートうみねこ」が到着すると構内は運転再開の感動に包まれました。


 利用者を代表して大久保智美さん(久慈東高1年)から、運転を担当した大久保敬章主任運転士に花束が贈呈されると来場者から拍手が送られていました。通学にJRが用意する代行バスを利用してきた大久保さんは「友だちと列車で通学することを楽しみにしていた。多くの方の協力で再び線路がつながり、運転が再開したことに感謝したい」と笑顔を見せていました。

 大久保運転士は「久慈をはじめ各駅で多くの方に歓迎していただき感動した。これからも交通弱者の力になれるようがんばりたい」と決意を述べていました。


思い出胸に最後の卒業式


 今年度で閉校する市立荷軽部小学校(小保内悟校長、生徒16人)は3月17日、同校最後の卒業式を迎え、3人の卒業生が6年間慣れ親しんだ学び舎を巣立ちました。

 父母らに加え地域住民も来場し、最後の卒業式を見守りました。小保内校長は式辞で「本校は今年度で閉校するが、荷軽部小の卒業生であることを忘れず、地域の担い手となれるように成長してください」とエールを送っていました。

 卒業生の谷地勇飛君、田代光君、大谷地彩夏さんが「これで荷軽部小がなくなるのは寂しい。それでも僕たちは前に進む。山形中でも一生懸命がんばりたい」と前を見据えていました。

 同校は明治8年創立で今年度の卒業式が101回目。昨年9月には5、6年生が修学旅行で函館市を訪れ、久慈市漁協に義援船を無償提供した同市漁協へ感謝の気持ちを伝えるなど、山間部に位置する学校でありながら津波被害に関する学習も重ねてきました。

 閉校記念誌の編集部長、中屋敷福男さんは「卒業生も在校生も荷軽部小を忘れることはないはず。それぞれの進路で活躍を期待している」と目を潤ませていました。

 同校は来春、山形小へ統合されます。


キャンドルに鎮魂の祈りを

 「鎮魂と復興」希望の灯りをつくる会(横島勲実行委員長、実行委員会主催)は3月11日夕方、久慈市漁協前で行われ多くの市民が温かな光りに鎮魂への祈りを捧げました。

 市内の小中学生と約180人の市民が、牛乳パックや紙コップなどを用いて手作りキャンドルを事前に作成。久慈市の人口の約10分の1にあたる3,800個のキャンドルには「復興」「祈り」「笑顔」など様々なメッセージが書き添えられ、会場を彩りました。

 開会後横島委員長は「私たちは全国から援助の手、復興への勇気をもらった。久慈市民の粘り強さを希望の灯かりとしてともしましょう」とあいさつしました。

 市内小中学生や漁協関係者など、参加者が一斉に点火。アイヌ模様で魔よけ等の意味を持つ波型、「KUJI 3・11」の文字が浮かび上がると、参加者の顔がうっすら照らし出され会場は温かい雰囲気に包まれました。

 灯かりを前に参加者は黙とう、「ふるさと」を合唱し節目の日に穏やかな時間を共有しました。


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