15 Novこえだ柿

 秋ですね。
 オレンジ色の柿…いや、これじゃヘンですか。
 柿色の柿…ちょっとくどいですか(苦笑)…
 それはともかく、木に実がなっていたり、軒先に吊るされているのを見かけるようになりました。

 今年の猛暑で植物も不作だの豊作だのと情報も錯綜していましたが、こえだ柿に関しては見ごとな豊作だそうです。
 素人目にも、大きくて、形のよい柿が、たくさん採れています。

 こえだ柿は、もともとは肥田柿と書いていました。三陸鉄道南リアス線三陸駅周辺の肥田地区で採れる柿だから。それが、漢字の印象などから「小枝柿」とか「こえだ柿」と標記するようになったようです。

 この時期になると、収穫されて三陸駅のホームに恒例の柿すだれができます。

 これで1300個くらいあるとか。あと何日かで、もっと作るという話でした。
 おいしそうに見えますが、渋柿です。まだ食べられませんよ~。だいたい干してあるのは、渋を抜くためですよね。
 吊るす作業をしているのは、今年春、三陸駅近くに地域の風土を体験できる「三陸まるごと体験館」をオープンした熊谷満恵さんです。

 満恵さんが載っている脚立って…

 こんなに高いのです。(下から柿を手渡している人を見てください)
 いつも忙しくて、この日もバタバタと三鉄に乗ってどこかへ行ってしまった満恵さんに
 「残り、ぶら下げといてくれる?」
と言い残されて脚立に上った高所恐怖症の私は、足がすくみました(涙)。しかも満恵さんより1段下が限界。背高くて、手長くてよかった…。
 
 2週間から20日間くらい、こうして吊るしておくと、渋が抜けておいしくなります。
 できた干し柿は、これまた恒例で、三陸鉄道のお客さんたちに振舞われます。渋が抜けてすぐ食べるわけではないそうなので、天候にもよると思いますが、12月頃になるのかな…?

25 Oct秋の遠野盆地

5月、田んぼに水がはられたころ、高清水牧場トオヌップ展望台から撮った遠野盆地の景色をご紹介しました。
そのときの写真がこれですね。

それから約5ヶ月たった10月のはじめ、豊かに実りました。

今ごろはもうみんな刈り取られたかと思いますが、刈り取り直前の天気のいい日に田んぼに行くと、一面こがねいろ。想像しにくいかもしれませんが、その景色は感動的なすばらしさ! (今年は天気とか都合とか諸条件が合わなくて行けませんでしたが)
黄金の国といわれるけれど、個人的には、それは金じゃなくて、これだったのではないかと思うほどでした。

今年の夏の暑さは稲にとってはどうだったのでしょう。
なんらかの影響があるのかもしれませんが、店頭には新米も並んでいますね。
また1年、おいしいごはんを食べられそうです。
ありがとうございます。

25 Oct釜石まつり~前半

 10月15~17日は、年に1回の釜石まつりでした。
みなと町・釜石のおまつりはにぎやかです。神事は見たことがないのですが、多分厳かに行われているのではないかと思います。にぎやかなのはその次の日から出回る神楽と虎舞。そのイキのよさは特に浜方面在住もしくは関係市民のテンションを上げ、「まつり中毒」の患者さんも少なくありません。わたしもこのときばかりは釜石にいてよかったと思います。

 さて、順を追ってお話ししましょう。

 まずは15日が地元・尾崎神社(通称:尾崎さん 浜町)の宵宮ですが、一般市民はここにはほとんど関っていないので割愛。
 16日は尾崎さんの御神輿さん(わたしたちは乗り物にまで「さん」をつけます)が釜石湾内を海上渡御する曳き船です。
 朝10時くらいに対岸の青出浜に向けて出発します。そこには尾崎神社奥宮があり、そこに御神体が祀ってあるのです。奥宮を出て御神輿さんに乗っていただいてまちの方へお連れするのが海上渡御。画像には少ししか写っていませんが、御神輿さんが乗る御召船のほかに神楽、虎舞各団体が1艘ずつに乗り込み、今年は20艘近くが出たようです。

 余談ですが、船というのはとても燃料がかかるのだそうです。そのかかり具合は、自動車とは全然違うようですよ。そして、曳き船となると船上に御神酒やら振舞われるごちそうやらを用意するので、実は結構な出費らしいと聞きました。それでも出てくれるとはありがたいことです。

 曳き船の見学場所は魚市場で、船が姿を現すのが12時30分ころ。1時間くらいかけて湾内を3周してから上陸するのですが、その回っている間、船が魚市場側の岸壁に近づくとこんな感じになっています。


 上の画像の虎はヘリに腰掛けているのでまだいいのですが、下の画像の赤い着物のひょっとこさん、両足のつま先がヘリから出ています。後ろの半纏の方が押さえているようにも見えますが…?

 「おれよ、ギリギリまで出はっから、おめぇ、おれのごど落ぢねようにおせぇでろ(押さえていろ)」
 「おぉ。でもあんまり張り切りすぎんなよ」
 「わがってだー」
 なーんて会話でもあったのでしょうか。

 そして13時30分近く、御神輿さんの上陸です。

  これは前は陸に上がっていますが、まだ後ろ半分は船の上にある状態です。
  神楽や虎舞の頭から何から、みんなで大歓迎。

  ようやく上陸した尾崎さんですが、この後意外とあっさりと神社へ行ってしまいます。

 上陸の前にも虎舞が1つ、御神輿さんの通り道で踊って清めていますが、御神輿さんが神社に向ったあとは魚市場内で神楽やほかの虎舞などが踊り、おまつりムードも盛り上がってきます。

 この日、私たち市民が目にする尾崎さんがらみの動きはこのくらい。あとは神楽や虎舞それぞれの門打ちが夜まで行われます。

*「釜石まつり~後半」に続きます

23 Sep南部流鏑馬

 9月15日は遠野郷八幡宮の例大祭でした。

 このお祭りでは「遠野南部流鏑馬」が奉納されます。そうです、馬に乗って、弓矢で的を射る武芸です。4年振りに見に行ってきました。

 まずは遠野の八幡さまについて簡単に。
 由緒は詳らかではないとしながらも、文治5(1189)年平泉の藤原氏追討に功があった阿曽沼広綱が源頼朝から遠野郷を賜ったのだそうです。そこに代官として宇夫方広房を派遣し、「舘」を築いて八幡神を祀り、その後阿曽沼親綱が横田城を築き、鬼門の東北の方角にある宮代(みやしろ)に八幡宮を勧請して崇敬したのが始まりということのようです。そして、寛文元(1661)年現地に遷宮されました。

 お祀りしている神様は誉田別尊(火伏)、大国主神(出雲大社の分霊。縁結び、商売繁盛、家運隆盛、夫婦和合)、事代主神(恵比須。海上安全、大漁)、少彦名神(薬師)、御年神(五穀)の5柱です。

 御紋が「対い鳩」というのだそうで、南部家は「対い鶴」ですが、こちらは鳩。紫の幕のところに写っているのですが見えますか? ムリかしら…
 平和な感じで、なかなかキュートです。

 さて、お待たせしました、流鏑馬です。
 「射手奉行」と「介添え奉行」、2人1組で3組が出ます。的は3つ。1組が3回ずつ走るので、矢は合計9回放たれます。
 射手奉行が矢を射ながら駆け抜けた後、介添え奉行が的を確認し、日の丸の扇を揚げて「よう射たりやー」と讃えます。


 当然ながら、射手奉行は、左手に弓、右手に矢を持つので完全に手放し、介添え奉行は右手に扇を持つので手綱は左手だけで持った状態で、220mの馬場を駆け抜けます。競馬と同じように、騎手は馬にどっかりとは座っていないように見えます。そういう乗り方をしたら、上半身が揺れて的を狙えないのでしょう。多分(馬に乗ったことさえないので)、鐙に触れている足の裏のごく一部と膝とか腿の内側で身体を支えてオシリは浮かせ気味にして揺れを逃がして、上半身でバランスを取っているのだと思われます。

 スピードは個人差があります。また非常に個人的なハナシで恐縮ですが、4年前に見たときからファンになっちゃった方がいるのですが、その方がエラい速くて、カメラ初心者の私はピントを合わせるだけでもタイヘン。
 実は、今使っているカメラは流鏑馬が撮りたくて4年前に買ったものなのです。当時よりピントが合った写真は増えましたが…(苦笑)。

 えーと、ここでいいたいのは、観客席が馬場に近いということです。遠ければ、小さくはなりますが、カメラで追いかけるのはそう大変ではありませんよね。しかし、観客席から的までせいぜい10メートルくらい(のように感じました)。馬が走るのはそれよりもっと手前ですから、迫力があります。

 的側は、立入禁止とは書いてありませんが、「こっち側に入ってきて、怪我してもしらないヨ」という意の看板がありました。さすがに入っている人は少なく、ほとんどが報道関係のようでした。

 それにしてもお馬さんはいいですね。なかには慣れない環境でテンパっちゃったり、挑戦的なヤツもいましたが、走る姿の美しいこと、そしてあの黒いまーるい目がとってもかわいい!

 歴史を今に伝え、乗用馬のセリ市も開催される馬産地遠野らしくもあるこの行事、この先もずーっと続いてほしいものです。そして個人的には、現代人の生活(多くが土日休み)ではなく、神様を優先して9月15日でいてほしいな、と…。

11 Sep毬花

 ホップの花のことを毬花(まりばな)っていうって知ってました?

 ビールに欠かせないホップの生産量日本一は岩手県遠野市。キリンビール社と提携していて、秋になると同社からは遠野産ホップを使った「とれたてホップ」が発売されます。
 飲んだことありますか?
 清々しくもしっかりとした味のこのビール、私の周りには好きな人が多いです。

 ホップはツルごと収穫され、市内の工場でツルから毬花がはずされ、毬花は氷結された後加工されます。この工法のため、ホップの香りがいい状態で維持されるようですよ。
 

 収穫は、もうそろそろ終わっているかと思います。
 これまで、収穫はお盆あたりまでに終わると思っていたのですが、今年お盆を過ぎても、8月の終わりになっても収穫されずに残っているホップがあることに気づきました。
                              これまで気づかなかっただけ???
 それにしても、だいたい9月10日ころまでといわれているので、もう終わりですね。

 そしてこちら。
 ホップを使った焼酎「毬子」。毬花の「毬」です。数量限定生産で限定販売されたそうです。

 ホップの焼酎なんて、炭酸で割ったら焼酎とビールを同時に楽しめるってこと?♪ などと勝手な期待をして飲みました。

 正直、ビールっぽいといえるかどうかはわかりませんでした。ひとしきり飲んだ後ということもあって…(苦笑)。でも、一般的な焼酎にはないさわやかさ…ホップの香りなのでしょうね…があって、なかなかよかったですよ。

 異常に暑かった夏も、どうやら終わりのようです。  いがった…(-.-;)
 これからの秋、食欲も回復し、食べ物もおいしくなります。秋の夜長、おいしい食べ物と一緒に、遠野産ホップを使ったおいしいビールをお楽しみください。