01 Dec三鉄ツアー ~大船渡探訪ハイキング~

 近ごろ、三陸鉄道は沿線地域の魅力発掘に力を入れているようです。この秋もいくつかの日帰りツアーが実施されています。
 去る11月20日は「大船渡探訪ハイキング」が開催されました。

 オプションで分とく山のお弁当(¥1,500)を申し込むこともでき、釜石駅発車が11:22だったので、お弁当を受け取るとみなさん早速食べ始めました。私は申し込まなかったので、近くの方のをのぞかせていただきました。

三陸あわび弁当

 少し経ったところで、アクシデント発生。山田線の信号故障の関係で、2両編成のうちツアーで使うはずだったレトロ列車を釜石駅に残して、1両だけで出発することに。ツアー一行は普通車両に移動し、一般の乗客に混じって着席しました。

はとバスのガイドさんみたい でも話す言葉は気仙語です

 正面に立っているのがケセン語ガイドの三浦京子さんです。小柄でシャキッとした美しい方なのですが、そのお話しの楽しいこと! 話し方もそうですが、なんといってもその博識には驚かされます。お客さんから教えられることも多いとおっしゃっていましたが、具体的な数字まで頭に入っているのがすごいです!

 盛駅に着くとまずは洞雲寺へ。気仙大工の手による曹洞宗のお寺で、1804-1818年ころに造られたようです。

気仙の宮大工はご存じですか?

 みなさん、なにやら上方を見ていますが、その視線の先にあるのがこれ。

竜宮門

 竜宮門という山門です。なるほど、竜宮城っぽいですね。
 門の上は普段は閉鎖していますが、この日は開けていただき、ちょっとドキドキするような小さな階段を上って見学(ハイ、高所恐怖症です)。

釈迦三尊像。こちらが音姫様かな?
十六羅漢?するとこちらは 鯛やヒラメ?

 内部には釈迦三尊像と十六羅漢が安置されていました。
 最後に上がったので、どういう説明がされたのかわかりませんが、十六羅漢の目は黒目の部分に着色を施した水晶でできていて、後頭部から埋め込まれているというお話をうかがうことができました。
 本堂内部も見学する予定だったのですが、ご法事が入ったためこちらは残念ながら中止。

 次に行ったのが浄願寺。これも気仙大工の仕事です。こちらは洞雲寺より少し新しくて、明治の作のようです。
 

 引き戸が新しかったのですが、これは最近直されたそうで、なんと自動で閉まります。といっても電動ではなく、仕掛けは傾斜なので開けるときは手動。説明してくださっているのはご住職です(右から2人目)。普段着でいらっしゃるとご住職とは気づきにくいです(笑)。遠目には寺島進ふうでした。

 その後は、洞雲寺からガイドをしてくださった鈴木巌さんのお宅におじゃまして観音様などのお話を聴き、柿なますとお茶をご馳走になり、干し柿をお土産にいただきました。たいへんおいしかったです。
 柿なますは、大根に柿が入っているのですが、柿は砂糖が貴重だった時代の甘味として使われたという話を聞いたことがあります。
 そして、猪川の気仙三十三観音十九番札所をお参りし、稲子澤長者のお話を聴いて、サンリア裏の公園で解散になりました。

 帰りの列車は、駅名の表記をあらため、パワースポットとしても売り出し中の「恋し浜」駅で2分停車。ホームに降りて、11月13日に除幕式が行われた「しあわせの鐘」を記念にパチリ。

 私自身どうしても車での移動が多く、実際のところ三鉄に乗る機会は少ないのですが、こうしてたまに乗ると「いいなー」と思います。
 なんといってもローカルな雰囲気。4人のボックス席はどうも狭くて苦痛を感じることが多いのですが、三鉄の場合、なぜかあまり気になりません。それが当然と思えてしまいます。行きに相席させてもらった北海道から来たという男性は静かな雰囲気を楽しみに来たようで、車両が混んでしまったので残念そうでした。
 それから、列車の運転手さんをはじめ、スタッフの方たちがとても親切で温かいこと。苦戦を強いられてはいますが、その温かさにふれるたびに、三鉄はきっと大丈夫、がんばっていけるのだろうなと思えるのです。

 みなさんも、たまには三鉄でのんびりしたお出かけなどいかがですか?

Leave a Reply